日本の生産者の皆様へ

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

このたびは、大切に育て、造り上げてこられたワインを、私たちWakabaに託してくださり、心より感謝申し上げます。そして、これから新たに出会い、ともに歩んでいくかもしれない造り手の皆様にも、私たちがどのような想いでこの仕事に向き合っているのかをお伝えしたいと思います。

私たちは、長年ワイン業界を歩んできた、いわゆる伝統的な「ワインの専門家」の会社ではありません。まだ知らないことも多く、学ばなければならないことがたくさんあります。

一方で、ものづくりに真剣に向き合う職人の皆様が、日々どのような想いで仕事をされているのか。その姿勢は、私たちにとって決して遠いものではありません。

私たちは幼い頃から、職人気質の大人たちに囲まれて育ちました。野球の監督やコーチ、父親や母親、そして地域の「おじさん」や「おばさん」たち。自分の仕事や役割には誰よりも厳しく真剣でありながら、子どもたちには温かく、優しく、時には冗談で笑わせてくれるような人たちでした。

その背中を見ながら育った私たちは、技術や知識だけではなく、仕事への誇り、人への思いやり、そして次の世代に大切なものを手渡していく姿勢を学びました。今でもそのような方々に深い尊敬を抱き、私たち自身もいつか、誰かにとってそのような存在になりたいと願っています。

葡萄の樹を育てることも、どこか次の世代を育てることに似ているように感じます。すぐに答えや成果が出るものではなく、日々の小さな変化に目を配り、手をかけ、時には自然に委ねながら、何年も先の未来を信じて育んでいく。その時間と労力の積み重ねが、やがて一本のワインとなり、誰かの食卓や記憶へとつながっていくのだと思います。

だからこそ私たちは、ワインを単なる商品として海外へ運ぶのではなく、その土地の風土、造り手の皆様の想い、そして一本のワインが生まれるまでの物語とともに、丁寧に届けていきたいと考えています。

皆様のワインを代表し、カリフォルニアのレストランやワインショップ、そして新しいお客様へご紹介できることは、私たちにとって大きな喜びであると同時に、大切な責任でもあります。現在ご一緒している皆様はもちろん、これから出会う造り手の皆様とも、まずはお互いを知り、考えを交わし、それぞれのワインに合った届け方を一緒に考えていきたいと思っています。

「Wakaba(若葉)」とは、芽吹いたばかりの新しい葉を意味します。まだ小さく未完成でありながら、やがて大きな木へと育ち、美しい花を咲かせていく可能性を持った存在です。

私たちも、まだ学ぶことの多い若葉です。皆様から教えていただきながら、一つひとつ経験を重ね、造り手の皆様とともに根を張り、成長し、いつか美しい花を咲かせられるような存在になりたいと願っています。海を越えた先でも、皆様のワインが本来の魅力を失うことなく、大切に味わわれ、新しい出会いやつながりを生み出していくよう、誠実に取り組んでまいります。

Wakabaを信頼し、大切なワインを託してくださったことに、改めて心より御礼申し上げます。そして、私たちの考えに共感し、海外への新たな一歩をともに踏み出してみたいと思ってくださる造り手の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話をお聞かせください。皆様とともに歩みながら、日本の素晴らしいワインを一人でも多くの方へ届けられることを、心から楽しみにしております。

WAKABA TRADING